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ご家族にできること


1.原因探しよりもサポートの工夫が大切です
2.まずは、摂食障害を理解しましょう
3.健康な部分を大切にしましょう
4.サポートのコツ
5.家族みんなが、心地良く暮らせる工夫をしましょう
6.家族会より〜アイディアや対応の仕方
7.「困った会話」の対処法
8.良いこと探しとほめること
9.家族にできること、できないこと

番外編摂食障害の治療改善のために声を上げよう





6.家族会より〜アイディアや対応の仕方


家族会(EATファミリーサポートの会)で、実際に出されたアイディアや対応の仕方を紹介します。

(会員様へ:プライバシーには十分に配慮し、個人が特定されそうな内容は変更いたしております。また、削除して欲しい内容等ございましたら、遠慮なくお知らせ下さい。)


〜対応の仕方〜


〈コミュニケーションのコツ〉

Q.母が、就職をした娘を心配して「仕事、大丈夫?」と聞いたのに、なかなか本音を言ってくれません。無理をしているようなのですが、どう聞いたらいいでしょうか?

A.「大丈夫?」と聞くのは、「はい」、「うん、大丈夫」など肯定的な返事を前提とした聞き方になっています。心理的に「いいえ」、「大丈夫じゃない」と言うハードルが高くなり、否定的な返事は言いづらいかもしれません。この場合は、120%でやらなければいけないと思って無理する気持ちや、不安もあることをわかってあげた上で、こちらの「わかっている」気持ちを伝えながら聞いてみましょう。
「最近無理をしているように見えるけれど・・・」「何か困っていることがあるんじゃない?」
「私があなたの立場だったら不安になりそうだけれど・・・」
このほうが、否定的な気持ちが言い出しやすく、こちらの心配が伝わりやすいでしょう。


〈自信をつけるには〉

Q.自分のことを自信がないという娘に、どう自信をつけさせればいいでしょうか?

A.自信には二通りあります。
@ありのままの自分でいい、ありのままでも人に受け入れてもらえるという自信:自尊心
A〜ができるという自信:達成する自信(専門的には自己効力感といいます)

人は初めに@の受け入れられているという自信を持って、成長していくものです。この病気のお子さんは、@の自信を持ちづらく、かわりにA達成する自信のほうばかりを求めてがんばります。でも、どんなにすごいことを成し遂げても、今の自分でよいと思えなければ、自分に自身がないと感じるものです。「自信がない」はありのままの自分を受け入れて欲しいと言うメッセージかもしれません。
患者さんはよく「みんな」にほめられたいとよく言いますが、「みんな」とは誰なのか、誰に言われたいのか気付くことが大切です。大人からしてみると、十代、二十代で自分に自信を持っていたら逆に困りますし、自信が持てないことが向上心につながります。
「あなたならできる」と言うよりも、「十分よくやっているよ」「そんなに期待してないからね」と伝えることも良いでしょう。


〈ダイエット食品〉

Q.ダイエット食品をインターネットなどで購入しています。止めさせるにはどうしたらいいでしょうか?

A.中国製など、不正な成分が入っていたりして危険なものもあるので、そのことをよく教えてあげましょう。成分表をチェックしたいから見せてほしいと言って、どんなものを買っているのか確認するのもいいでしょう。いずれにしても、効果的なダイエット食品はありません。


〜家族のアイディア・アドバイス〜


〈母親への依存〉

【相談】
・「私のために何をしてくれたの?」「私の事を本気で考えていない!」「摂食障害の本を治したいと思って読んだの?」と言われ、食事の手伝い・送り迎えをしても何もしてくれていないと文句を言い、困っています。
・母親に食事を食べさせて、私が食べないと、本人も食べなくなり体重が減ります。

【アイディア・アドバイス】
・ ありのままの自分を認めてくれること。病気をしていてもやせていても成績が悪くても何もできなくても、そのままの自分でいいと言ってほしいのだと思います。
・ できない自分でも愛してくれているというのを感じたいのだと思います。
・ 食事を食べさせるのは、自分の価値が低いので、自分よりも多く食べてもらうことで、本人は安心して自分の食べてもいい量を食べることを許せるので、その安心を得たいのだと思います。ただ、限度があるので、もうこれ以上は食べられないときちんと言うようにしています。
・ 食事に関しては、人が変わったようになるので、病気だと割り切って、何を言っても責めないで、別の話題に変えたりして、本人がふっ切れるまで待つようにしています。
・ 母親に当たらないように、外だとやらないので、一緒に外食したり、そのあと本人はカフェで勉強して家に帰るようにしています。


〈コミュニケーションの難しさ〉

【相談】
・娘に悩みを話されてもつい励ましてしまいます。ストレスや悩みを人に話すよりも、痩せる事で出てしまう様です。
・弱音を吐いたとき、どう声をかけたらいいでしょうか。
・ほめたいけれど、昼夜逆転の生活で、話しかける糸口が少なく、ほめる事が見つかりません。
・現在入院中で、面会で治療や食事について話すと口を閉じてしまう。どう励ましたり、苦しみをわかってあげたらいいでしょうか。

【アイディア・アドバイス】
・ こちら側が言いたいことが、一番言ってはいけないことの方が多いです。例えば「勉強したら」といったら「今しようと思っているのに」と言うやり取り。入院しているときに、病気の話をされるのは、自分にとっても嫌だと思います。コミュニケーションについては、親が勉強する・訓練するということがとても大切です。言いたいときに、ちょっと考えて・・・と言うのを繰り返し繰り返し練習することで変われます。また、親自身の要求は高いのかもしれません。ある子に、「親自身は、本当に生きがいを見つけて生きているの?」と言われことがあります。自分自身を振り返ればそうではないことを言ってしまうことは気をつけたいです。
・ 一番悪い時より良いと思えるようになりました。一番悪いときと比較してほめてあげると喜びます。本人自身が、「私、前と比べて〜できるようになったよ」と言ってきます。
・ 本人を信じてあげようと思うようになりました。私は心配性だけれども、心配して手を出しすぎるのではなく、信じてあげることが大切だと思います。
・ どんなささいなことでも、今出来ている事をほめてあげることが大切です。図書館から本を借りて、読んでいるのであれば、本を読めるようになったことをほめてあげましょう。何か本人も得ようとしていることに気づいてあげてください。
・ 幼い子供のように過剰にほめて、うっとうしいと思われるようになったら、回復して成長している証拠です。


〈昼夜逆転の生活〉

【相談】
・30歳近くになるのに、昼夜逆転の生活をしています。親の経済状態を言っても自分で何も動こうとしません。生きていく上で、働くことなどわかっていなく、幼く、自分のコントロールができません。
・自分の身の回りのこともやらず、治るきっかけがありません。現実を知らせても、頭ばかりで、おびえて、病気が悪くなることで訴えています。

【アイディア・アドバイス】
・昼夜逆転の生活から抜け出すには、昼間に何かすることを作りましょう。約束、アルバイト、旅行、家事なんでもいいです。健康な活動を増やしていきましょう。
・何を言っても変わらないので、本人が悟って、自分なりに行動するまで見守ることも必要です。
・今、できる事をほめてあげて、家の用事を頼んだり、少しずつ自信をもたせます。
・外で働くのが向かない人もいるので、家事手伝いでいいと思います。
・まずやらせてみて、「ダメだったら一緒に考えよう。」「失敗しても大丈夫。」と言ってあげたら安心すると思います。


〈兄弟への対応〉

【相談】
・自分は人より食べる量が少ない方が安心と思っていて、兄弟に食事をすすめる。
・元気な兄弟がうらやましくて、ライバル心を持っています。
・兄弟に負担や迷惑がかかり、受験にも影響しています。

【アイディア・アドバイス】
・本人は比較や食事の押し付けをやめたくても、いざ兄弟を見てしまうとやってしまうのです。本人も迷惑をかけて悪いと思っているのですが、それをやめる努力は大変だと思います。工夫して、兄弟が一緒にならないように、時間をずらし、まったく顔を合わせないように生活をする患者さんもいました。その患者さんにしては精一杯の努力なので、ほめてあげました。兄弟が一人暮らしなど家を出て行くことで、解決したケースもあります。
・食事のときはきっちり計って、文句を言わせないように同じくらいにお皿に盛るようにしていました。病気の子にかかりきりになりがちですが、他の兄弟の時間と過ごす時間を作って、美味しいものを食べに行ったりしていました。



7.「困った会話」の対処法


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