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1.原因探しよりもサポートの工夫が大切です
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7.「困った会話」の対処法
8.良いこと探しとほめること
9.家族にできること、できないこと

番外編摂食障害の治療改善のために声を上げよう





7.「困った会話」の対処法


患者さんと家族の間で日々起こる、どう対処してよいかわからない「困った会話」の基本的な対処法を解説します。


<困った会話への5つの処方箋>


処方箋1:「摂食障害トーク(EDトーク)」はしない!


摂食障害の患者さんとの会話の中で、もっとも対処に困りやすい、そしてしてはいけない会話がこの「EDトーク」です。
(EDとは摂食障害=Eating Disorderの略です)。

EDトークとは、「食事(栄養・カロリー)」「体型」「やせ願望」に関する言い争いで、摂食障害の患者さんの特有の訴えと、周囲の人の反論・アドバイスから引き起こされます。
例えば、

・ 「母:今日はご飯の量が少なくない?」
  「本人:すごくたくさん食べたもん」
  「母:たくさんじゃないでしょ」
  「本人:他のものも食べたから、たくさんだよ!」

・ 「本人:私の腕太くない?」 
  「父:太くないよ」
  「本人:でもここのお肉がたるんでない?」
  「父:そんなこと気にしてもしょうがないだろ!」
  「本人:やっぱりたるんで見えるんだ!」

このように、たいてい不毛な言い争いになり、それ自体が不適切なコミュニケーションになっています。ご家族に悪気はなく、本人の誤った考えを改めようと必死だったりしますが、EDトークは病気を育てる不適切な会話ですので、出来るだけやめましょう。

なぜなら、本人にとっては、本当の問題(自分の悩みや進路・対人関係の問題など)に触れなくてよく、人にかまってもらえる楽な会話なのです。また、食事・体型へのこだわりは「病気の症状」ですので、説得では変わりません。摂食障害トークはお互いにとって時間とエネルギーの無駄です。本当に取り組むべき問題のためのエネルギーがなくなります。

食事・体重・体型に関するEDトークには巻き込まれないで、話題を変える、もしくはその場を離れてしまうのが良いでしょう。こちらからの口出しも、EDトークの引き金になるので控えましょう(命に関わる時は例外です)。



処方箋2:健康な本人に対する愚痴や悩みには、まずじっくり耳を傾けよう。


悩みや不満を感じ、口に出せるようになることは、病気の回復にとって重要です。EDトークとは逆にこのような会話にはできるだけ真剣につきあってあげましょう。
「こうしたらいいんじゃない?」とアドバイスをするよりも「何を理解してほしいのだろう?」と相手の気持ちを推測して話しを聞くことが大切です。
例えば、

娘:「明日、学校に行きたくないなぁ」→相手が何を言いたいのか確認しましょう。
母:「学校に行きたくないのね」「疲れているのかな」「何か嫌な(不安な)ことあるの?」「どうしてお母さんに聞くの?」…etc



処方箋3:自分の気持ちは「私は〜と思う」と率直に伝えよう。


何か相手に伝えたいことがある場合は、「私は〜」と自分の意見や気持ちとしてはっきりと伝えましょう。一般論では伝わらないものです。こんなことを言ったら傷つけるのではないかと心配して萎縮してしまう場合は、その気遣いまで含めて伝えましょう。
例えば、口に合わない料理を出され続けたときに、我慢して食べたり、
「食べられない」とだけ言ったりするのではなく、

例:「お母さんに食べてほしいのは知っているよ。食べてあなたの気分が良くなるなら、私も出来るだけ食べてあげたい。でも私はその味付けが口に合わないの。もう少し○○してくれない?」



処方箋4:よい面を見つけて、積極的にほめてみよう。


どんな時でも、会話の中にほめ言葉を入れるのは「困った会話」から抜け出すために有効です。相手がネガティブなことを言うときも、その会話の中にほめられる点を見つけて口に出してみましょう。探せばほめられる点はたくさん見つかるはずです。ポイントは、一番病気が悪かった頃と比べること。何が良いのか具体的にほめましょう。

例:「腕、太ってない?」に対して「その言葉、久しぶりに聞いたわ。確認する回数が少なくなったのは進歩だね」



処方箋5:時には本音のバトルも必要


ご家族の経験談からも、何かこれだけは言わないといけないことがあれば、大喧嘩になっても言うことも必要なようです。本気の本音が伝わることで大きな変化が起こることもあります。

また、ご本人が家族に対して不満をぶつけるのは、他人には言えないからです。
まず、親に対して不平・不満を言うことで、今度は他の人にも言えるようになります。最初はつたなく口汚い言葉でも、もっと素敵に不満を言える言い方になるための練習だと思いましょう。
患者さんは自分の怒り・悲しみに心で気付いていないので、身体(やせ)や行動(嘔吐)で気持ちを出しています。本人が本音で話せるように援助しましょう。こちらがお手本として、本音で話すことも大事です。

*家族会では、「困った会話」に関するご家族からの相談に、アイディア・アドバイスを出し合いました。
家族会/2011年第1回ミーティング「困った会話の対処法」をご覧下さい。

   8.良いこと探しとほめること



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