研究計画

新興国の国家変容と経済成長の相互作用パターンを解明するという本領域の目的を達成するために、本領域では、(A)ミクロ実証研究、(B)マクロ比較史研究、(C)政治経済研究の三つの研究項目に五つの計画研究を配置している。

 

 

それぞれの研究項目は、実際に政策が現場レベルでどのように施行され、効果を上げているのか、いないのか(ミクロ実証研究)、政策の立案・施行を担う国家機構や政治体制がどのように構築されてきたのか、新興国の経済発展はいかなる初期条件の下、どのような経路をたどって達成されてきたのか(マクロ比較史研究)、そして新興国が現在直面している政治、経済、社会的な諸課題がいかなる特徴を持ち、その解決はいかにして可能となるのか(政治経済研究)に関する研究が不可欠であるという問題意識から設けられたものである。

 

公募研究はこの三つの研究項目での研究内容を補完する、もしくは研究項目間をブリッジするような、若手研究者による新しい問いや視角に基づく研究を積極的に採用する。

総括班は、3つの研究項目に属する5つの計画研究での成果と公募研究の成果を集約し、計画研究と公募研究の間の相互作用を強力に促進する任務を担う。具体的には、まず研究会と公募研究報告会を開催する。これは、2年目以降、毎年6回、各計画研究の参加者を報告者とする研究会と、年に1回、すべての公募研究の採択者を報告者とする公募研究報告会を実施するもので、これらの研究会・報告会での報告から計画研究・公募研究の研究成果を共有・集約するだけではなく、専門が異なる研究者との対話・会話を通じて自らの研究計画の見直しなどを促すものである。次に、総括班のメンバー全員が出席する領域運営会議を初年度には4回、2年目以降は年6回開催する。ここでは各計画研究の代表者が研究の進捗状況に関する報告をおこない、全員でその内容の精査・見直しをし、各計画研究へとフィードバックする。以上のような頻繁な相互作用を通じて、公募研究はもちろん各計画研究も単独ではなしえない研究成果が達成され、領域全体の発展を促すことが期待される。