研究計画

   本研究(A01班)は、国際機関や外国政府から統計データも使うが、主に自らの現地調査によって企業、家計、行政機関、行政官、学校、教員のデータを収集し、計量経済学の手法でデータを分析する。現地調査では、各研究者は担当テーマに応じて現地で予備調査を行い、信頼できる研究機関に調査を委託し、密接に委託先と連携して質の高いデータを集めたい。また現地調査は若手研究者にとって貴重な経験となるので、可能な限りポスドクや研究助手を帯同する。

   新興国というとBRIICS(ブラジル、ロシア、インド、インドネシア、中国、南アフリカ)を思い浮かべる人が多いが、今やそのほかの数多くの国々も新興国とみなされているし、数年後には一層多くの国々が新興国となる可能性がある。われわれはそうした国々にも関心を持っている。また、現在の新興国と比較するためにも、所得水準はまだ低いが成長率は高いという途上国をいくつか研究の対象に含めることにする。

 個々の研究者の研究がある程度の進んだ段階で、彼らの間に相乗効果が生まれるように定期的な研究会の開催を開始し、研究の進捗と成果を共有する予定である。年度ごとの研究計画の作成に当たっては、総括班会議からの助言を取り入れる。研究成果は、シンポジウムの開催や、内外の学会や研究会への参加、ホームページ上でのディスカッションペーパーの公開、学術誌での論文掲載や専門書の出版に加えて、できるだけメディアも通じて幅広く公開・発信したい。