科研費(新学術領域研究A02)公募のおしらせ

2015年9月5日

科研費(新学術領域研究)の公募のお知らせ

早稲田大学政治経済学術院

戸堂康之

 

科研費新学術領域研究「新興国の政治と経済発展の相互作用パターンの解明」では、公募研究を募集しています。新学術領域研究の公募研究とは、各々の新学術領域研究が内容を指定して研究を公募するもので、他の科研費と同様のスケジュールで申請・審査が行われます。

この領域研究の概要は以下の通りです。「本領域は、政治学、経済学、歴史学、地域研究等の知見を総合して新興国の政治と経済、そしてその台頭がグローバル・ガバナンスに与える影響を体系的に理解することを目的とする。この目的を達成するために、本領域では、新興国の台頭のマクロ比較史的検討、新興国で生じている諸現象のミクロ実証分析、「中所得国の罠」の再検討を行う。その上で、政治学や経済学、歴史学をクロスオーバーさせた新興国研究の新たなアプローチを提示する。」(公募要領より抜粋)

私が研究代表者を務める計画研究「A02 経済発展に資する社会ネットワークの多様性を阻む要因に関する政治経済分析」においては、

「社会ネットワークの閉鎖性の決定要因(政治的要因を含む)や経済的影響に関する実証(実験を含む)・理論研究(シミュレーションを含む)」(公募要領より抜粋)

を募集しています。具体的には以下のような研究が考えられます(ただし、以下はあくまでも具体例であって、それ以外の研究でも以上の内容に合った研究であれば応募を歓迎いたします)。

・  開発途上国の農村(または産業クラスター)における社会・経済ネットワークの形成の要因に関する研究。特に、社会実験を伴う研究、閉鎖的な ネットワークの形成要因に着目した研究、または政治的な要因に着目した研究が望ましいが、必ずしもそうでなくてもかまわない。

・  開発途上国の農村(または産業クラスター)における社会・経済ネットワークを通じた技術伝播に関する研究。特に、社会実験を伴う研究、閉鎖  的なネットワークの影響に着目した研究、または政治的な事象の影響に着目した研究が望ましいが、必ずしもそうでなくてもかまわない。

・  社会ネットワークの形成の要因について、理論モデルとそれに基づくコンピュータ・シミュレーションによって分析する研究。特に、どのような条件 によって「よそ者」とのつながり(外部との「弱い紐帯」)が形成されるかを明らかにする研究が望ましいが、必ずしもそうでなくてもかまわない。

・ 社会ネットワークの経済・社会活動に対する影響について、理論モデルとそれに基づくコンピュータ・シミュレーションによって分析する研究。特に、「よそ者」とのつながり(外部との「弱い紐帯」)の影響に関する研究が望ましいが、必ずしもそうでなくてもかまわない。

公募研究の研究期間は2年間、研究費の応募上限額は1件1年あたり250万円(つまり1件当たり計500万円)で、このA02 計画研究で2件の採択を目安としています。文部科学省のウェブサイト(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/022/attach/1322531.htm)によると、平成21~24年度の人文・社会科学系の新学術領域研究公募研究の平均採択率は40.3%と比較的高くなっています。

以上のような研究テーマに興味のある方は、ぜひ公募研究に応募されますようお願い申し上げます。なお、公募の詳細につきましてはhttp://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1361248.htmをご覧ください。