A01 公募研究採択(2016-2017) 牧野

A01 新興国におけるインフラ建設、土地制度改革と教育改革の政治経済学的ミクロ実証研究

研究課題名:政治家と教員のパトロン・クライアント関係に関する実証研究

 

研究者氏名・所属・職名:牧野百恵 (ジェトロ アジア経済研究所・研究員)

 

研究目的: 本研究では、途上国が新興国、先進国へと移行するために不可欠な、識字・教育水準の向上にむけた教育改革がなぜ進まないのか、「政治的に受け入れられない」といわれる教育改革の実態を実証的に明らかにし、教育政策への含意を導くことを目的とする。このため、インド同様に多くの非識字人口を抱え、かつ今後インドのような成長を目指すパキスタンを対象とする。パキスタンにおいて独自の教員・家計調査を実施し、政治家と教員がパトロン・クライアント関係にあり、それが選挙に影響を与えるとの仮説を実証する。

2016年度は、現地研究協力者とともに、教員・家計調査の質問票の作成、サンプリングおよび本調査を実施し、滞りなく終了した。教員に対する質問票では、公立校と私立校の教員について、採用と配置転換に関して政治権力が関係している程度の違いを把握できるよう工夫した。家計調査の質問票には、選挙に関して教員がもつ影響力の程度を把握できるような質問を盛り込んだ。

2017年度上半期は、フォローアップ調査を実施し、データクリーニング・実証分析を行う。下半期は、論文執筆、学会発表、学術雑誌への投稿準備に充て、政策提言をまとめる。

 

【論文】

<2017>

[1] Makino, Momoe. “Dowry in the Absence of the Legal Protection of Women’s Inheritance Rights,” Review of Economics of the Household, 2017, DOI: 10.1007/s11150-017-9377-x

 

<2016>

[1] Makino, Momoe. “Birth Order and Sibling Sex Composition Effects among Surviving Children in India,” invited to revise and resubmit to Developing Economies, October 2016

 

【学会】

<2017>

[1] Makino, Momoe. “Dowry and Female Labor Force Participation in Pakistan,” Society of Economics of the Household, San Diego, June 2017.

[2] Makino, Momoe. “Dowry and Female Labor Force Participation in Pakistan,” Population Association of America, Washington, DC, April 2017.

 

<2016>

[1] Makino, Momoe. “Dowry and Female Labor Force Participation in Pakistan,” Japanese Association for South Asian Studies, Kobe, September 2016.

[2] Makino, Momoe. “Better than Nothing? Dowry in the Absence of the Legal Protection of Women’s Inheritance Rights,” Population Association of America, Washington, DC, March 2016.

 

【社会への貢献】

<2016>

[1] 牧野百恵. アジ研専門講座「南アジアのジェンダーと結婚慣習:Missing women、結婚持参金、交換婚、児童婚」, IDE-JETRO, 2016年12月

[2] 牧野百恵.「途上国研究の最前線:公立校と私立校に学習効果の違いはあるのか」『アジ研ワールド・トレンド』2016年8月号, pp.60–61.

 

以上