大室 政右(おおむろ まさえ)

〔元国民精神総動員運動事務局員、元東京都議会自民党幹事長〕

インタヴュー期間 2002年7月10日〜2003年12月25日(全10回)
インタヴュアー 武田知己、清水唯一朗、馬場治子
場所 大室政右邸
キーワード 大國魂神社、国民精神総動員運動、翼賛選挙、東京都議会、府中翼賛壮年団
【インタヴュー内容】
1916年、大國魂神社注連之内で酒屋等を営む大室市五郎の次男として東京都府中市に生まれる。大室氏9代目。東京府北多摩郡府中町府中尋常高等小学校、明星中学校、早稲田大学専門部政経科を経て、1937年国民精神総動員中央聯盟に就職。活動開始まもなくから、大政翼賛会への移行に伴う解散後の残務処理まで、精動運動の三年間に深くかかわり、尽力した。1941年、大政翼賛会を辞職して府中に帰り、府中推進員として活動報告をしながら、府中翼賛壮年団の結成と運営に携わり、組織を整え、積極的な活動を行った。1942年には翼賛選挙に協力を頼まれ上京、実践部において選挙演説の応援等について担当し、続いて東京府市政確立協議会選挙にもかかわった。
海軍民政府情報課としてマカッサル、ボルネオへ配属されて終戦を迎え復員、戦後選挙の応援などをしていたが、1973年東京都都議会議員に当選、1993年まで五期を務めた。一期目の企画総務理事を始め、二期目三期目の自民党幹事長等、数々の要職を務め、同和問題や都庁移転問題にも尽力した。
政治活動の傍ら、実家の酒屋の仕事、大國魂神社関係の仕事もこなし続け、現在も東京都や北多摩の神社総代会の会長を務めたり、地元選挙の応援をしたりと精力的な活動を行っている。
本インタヴューでは、内部者・当事者の目から見た国民精神総動員運動、府中翼賛壮年団、翼賛選挙や、戦後の都議会について貴重なお話を、また、民政要員として赴いた南方でのご経験などについてもお話を伺った。なお巻末には戦時期の大室氏保管史料の一部を収録している。
【主要参考文献】
大室政右『渦巻く時流の中で―国民精神総動員運動の三年間』(現代史調査会 1988年)
大室政右『秘境ボルネオ戦記―生き残り海軍民正要員の手記』(総和社 1996年)
大室政右『翼賛選挙』(緑蔭書房 2004年)
伊藤博編『皇都翼賛市政確立運動概要』(東京市翼賛市政確立協議会 1942年)
長浜巧編『国民精神総動員運動』(明石書店 1988年)
国民精神総動員本部編『国民精神総動員』(緑蔭書房 1994年)